2011/03/21

経口摂取ピラミッド(案)


これは当院で作った経口摂取ピラミッドなる物です。うちの病院では誤嚥性肺炎で入院されてくる嚥下障害患者さんが多いのですが全身状態、意識状態、呼吸状態が落ち着かないうちからどんどん食べさせようとする医師や栄養サポートをおざなりにしている医師が時々いるため、それを何とかするツールとして作りました。

基本的には高齢誤嚥性肺炎患者に対する経口摂取のサポートを考える(主に入院中・亜急性期くらいの)ための概念図です。
このピラミッドで主に言いたいことは、経口摂取能力は高次な機能であるため全身状態などに大きく左右され、経口摂取の可否は咽頭部だけ見て判断はできないということ、あと栄養サポートが最も基本となるということ、経口摂取の前に口腔汚染を何とかする必要があるということです。
ピラミッドは下から積み上げなければ上がのせられないことを意味しており、栄養が全てのかなめであること、全身状態の改善や口腔ケアなどで土台をしっかりさせることが経口摂取につながるということを意味しています。

今後このピラミッド図を広めていこうとも思っているのですが、いかがなものでしょうか。順番がおかしいよとか、これは無くてもとか、これは追加した方が、とか何かありましたらTwitterの方でも良いのでご意見いただけたらと思います。よろしくお願い致します。

(改訂しました。)

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