2010/10/31

一枚刷り布ポスターで学会へ(powerpoint templateを参考に)

これまで「持っていくの大変だし、、、」と思ってポスター発表あまりやったことなかったのですが、今度の国際学会に折りたためる布のポスターを用意したかったため一枚刷りポスターにチャレンジしています。
レイアウトどうしようと思ったのですが、グーグル検索するとフリーのパワーポイント学会ポスターテンプレートが沢山出てくるのでそれを参考に作成中です。印刷も予想以上に安くあがりそうですし、なによりポスターが残るのが良いですね。楽しみです!

2010/10/30

何でもつかめるUniversal Robotic Gripper

Universal robotic gripper based on the jamming of granular material
何でもつかめるロボットアームの開発論文です。(動画はこちら)まるでどらえもんの手のようですね。仕組みはそれほど複雑でないようなので、いつかリハ分野でも応用される日が来るのではと思います。

中枢性低ナトリウム血症(cerebral salt wasting syndrome,CSWS)

頭部外傷やくも膜下出血後の低Naは中枢性低ナトリウム血症(cerebral salt wasting syndrome,CSWS)であることが多いのですが、SIADHと診断されて治療されているのをよく見かけます。
CSWSはホルモン系などチェックしてもその機序がはっきりしないことがほとんどですが、塩も水も漏れる病態ですので飲水制限せずに塩もしっかり入れるのが有効です。尿中Naをみると結構Naがもれてしまっているのがわかります。コントロール難しければフロリネフなどの鉱質コルチコイドを使用するとうまくいきます。回復期の現場で低Naが遷延してリハビリ進まないという場面も時々経験します。皆さんのまわりにはこのような症例いませんでしょうか。

2010/10/27

リハ関連国際学会の予定

リハ関連の国際学会の予定をまとめてみました。

2010

71st Annual Meeting of the AAPM&R, 3-7 November, Seattle, Washington, USA.
http://www.aapmr.org/

Asian Congress of Neurorehabilitation 5-8 December 2010 Pattaya, Thailand
http://www.nice2010.org/

2011

2011 Dysphagia Research Society Annual Scientific Meeting. March 3-5, San Antonio, TX, USA
http://www.dysphagiaresearch.org/

6th ISPRM World Congress - San Juan, Puerto Rico, June 12-16,
http://www.isprm2011.org/

1st European Neurorehabilitation Congress 20-22 October Merano, Italy
http://www.enrc2011.eu/

XXth World Congress of Neurology 12-17 November Marrakesh, Morocco
http://www.wcn-neurology.org/

72nd Annual Assembly of the AAPM&R, 17-20 November, Orlando, Florida, USA.
http://www.aapmr.org/

2012
9th International Brain Injury Association World Congress 22-25 March 2012 Ediburgh, Scotland
http://www.internationalbrain.org/

7th World Congress for Neurorehabilitation, 15 -19 May, Melbourne, Australia.
www.dcconferences.com.au/wcnr2012

3rd Conference of the Asian Oceania Society of PRM (AOSPRM), 17-19 May, Bali, Indonesia.

羽田国際ターミナルができて海外がますます身近になりました。リハ医もどんどん海外に行きましょう。

2010/10/25

慈恵臨床疫学研究室クリニカルリサーチコース募集

東京慈恵医大臨床疫学研究室のクリニカルリサーチコースが募集開始したとのことです。11/6-3/26まで計10回、隔週土曜日午後2時間のみのコースで参加費は10回で計30,000円、外部の人もOKとのこと。
実はこの生物統計コース、4年前くらいに受講したのですが、当時は統計なぞチンプンカンプンでほとんど吸収できずに終わってしまいました。
また、ここの「プライマリケアのための臨床研究者育成プログラム」が立ち上がったとき初回のワークショップに参加したことがあります。藤沼先生の講義が熱いことになっていました。確かこちらのプログラムは学位授与も可とのこと、興味がある方には是非おすすめします。

2010/10/23

第四回世界創傷治癒学会(WUWHS 2012)

4th Congress of the World Union of Wound Healing Societies(WUWHS 2012)第四回世界創傷治癒学会が2012/9/2-6横浜で開催予定とのこと。

Scientific Main Topics は
1.Treatments and care of acute and chronic wounds
2.Development of new treatment modalities for wounds
3.Development of surgical procedures for wound care
4.Limb salvage and treatment/care for PAD, Diabetic foot, etc.
5.Innovation of regenerative medicine in wound treatment
6.Development of skin and wound care materials
7.Nursing and care for pressure ulcers, ostomy sites and incontinence
8.Advancement and promotion of wound care in Asian countries and developing countries
9.New research into wound healing

です。日本褥瘡学会、日本創傷外科学会、日本下肢救済・足病学会、日本創傷・オストミー・失禁管理学会あたりも関わっているようです。まだ詳細な情報は出ていませんが、近いし行きたいです。 

国際姿勢歩行学会(ISPGR)

国際姿勢歩行学会International Society for Posture and Gait Research (ISPGR)20th International Conference が来年6/18-22、秋田で開催される予定とのこと。

Topics は
Neurophysiology of Sensorimotor Control
Cognitive, Attentional, and Emotional Influences
Learning, Plasticity and Compensation
Posture and Gait from Newborn to Elderly
Coordination of Posture and Movement
Cerebral Palsy
Basal Ganglia Disorders
Stroke
Ataxia
Vestibular Pathophysiology
Orthopedic Diseases
Sensory Training and Biofeedback
Habilitation & Rehabilitation
Falls and Fall Prevention
Pharmacological Effects
Modelling & Biomechanics
Tools and Methods for Posture and Gait Analysis
Activity Monitoring during Daily Living
Sport, Exercise and Ergonomics
Prosthetics and Orthotics
Emerging Technologies: from Robots to Implantable Neuroprostheses
Gait & Mental Function

です。時間があれば行ってみたいです。

2010/10/20

SPSSメディカルモデル

昨日医局のSPSSをメディカルモデル化させようとRegressionとAdvanced Statisticsを入れようとしたらそもそもの基本骨格をヴァージョンアップさせないといけないことが発覚。全てあわせるとIBM SPSS Statistics メディカルモデル エントリーと同じくらいに?あきらめました。(SPSSの会社はIBMと合併したようですね。)


統計の講習会で一番お勧めは聖ルカの「臨床研究のための統計学ワークショップ」だと思います。SPSSのコースも非常に良いですが、JMPの講習会は日本一ではないでしょうか。次回は3月18日~20日の予定で開催されるそうです。SPSSは高価ですが科研費とかが当たったら購入検討されても良いと思います。

2010/10/18

リハ医の特性とは

例年にくらべ来年はリハ科レジデント希望者が多いとのこと。今からとても楽しみにしています。ところでリハ医を選ぶのはいったいどんな人達なのでしょうか。「How to Choose a Medical Specialty」という本にはリハ医の特性として次のようなことがあげられています。

Want to be involved in pepole's lives

Like challenges

Be interested in listening to people

Want the responsibility of taking care of people

Enjoy being an expert

Like complex problem solving

Like coordinating people and tasks

Be content with small successes

Want to help people

Look for what is possible

どれかがピーンときたそこのあなた、リハ医に向いてます! 選択肢の一つとしてリハ医をご検討いただけると幸いです。

2010/10/16

日本神経筋疾患 摂食・嚥下・栄養研究会 学術集会

日本神経筋疾患 摂食・嚥下・栄養研究会 The Japan Society for Deglutition and Nutrition in Neuromuscular Disorders (JSDNNM)の第6回学術集会に参加してまいりました。

最初は人が少なかったのですが、だんだん集まってきました。
神経内科、耳鼻科、リハ科、歯科の先生が多かったようでした。
 
 はじめにFunctional Brain Science Labの壇先生からNIRSの話がありました。あとにも光トポの演題ありましたね、リアルタイムに計測できるのは良さそうです。(値段があれですが。)
一般演題に出てきたVideofluoroscopic dysphagia scale (VDS) という嚥下造影の評価尺度のこと知りませんでしたので、調べてみたらこちらの論文に載ってました。(これに載ってるASHA NOMS swallowing level (ASHA level)という別の尺度のことも知りませんでした、使えそうです。)
 またRSSTは神経変性疾患にはあまり有効でないという演題があったのですが、会場からあれは脳卒中にしか使えないという結果がでていますというコメントがありました。(そういえばRSSTの原著論文には検者間信頼性の結果が書いてないんですよね。指の太さとか人によっても違うしどうなんでしょうか。)
 個人的にはALSの代謝と必要カロリーの話が興味深かったです。質疑応答がなかなかレベル高く、充実した内容でした。神経筋疾患の嚥下障害診療における口腔機能や認知機能、栄養状態の重要性を再認識しました。
 来年は10月香川であるそうです、うどん食べに来てくださいとのことでした。美味しそうです。

2010/10/13

脳卒中患者における経口摂取に関与する因子

Clinical Significance of Oral Intake in Patients with Acute Stroke.dysphagia.2010.
経口摂取予後に関する日本からの報告です。非常に模範的なデザインと解析で、研究デザインのサンプルにちょうど良さそうと思って読んでました。

単ロジスティックで絞って多重ロジスティックにかけて、、、1ヵ月後の経口摂取予後に対しgag reflex と NIHSS scoreが有意な因子であったとの結果です。Absent gag reflexのOddsが7.9ですか、、、予想以上に高い印象ですがどうでしょうか。私の診察の仕方がいまいちだから?今度から注意深くみてみます。

2010/10/11

自動心臓マッサージ器の動画

自動心臓マッサージ器、オートパルスの動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=GE177snObTc&feature=related
予想を上回るシュールな動きにびっくりです。
心マは結構重労働ですし、マンパワーの軽減には良いかもしれません。 

高次脳機能障害の評価入院

脳外傷から10年以上たった患者さんが高次脳機能障害の評価入院で入ってきます。屋外歩行・ADLは自立しているもののIADLが自立していないとのこと。どうやらその人が住んでいる県では高次脳機能障害の評価をしてくれるところがどこにもないということらしい。うーん、まだそんな地域があるのですね。可能なら更生施設を経由して何かしらの就労にまでつなげられたらと思っています。

Measurement of Texture

Texture Profile Unit
〔TPU-2C〕
〔TA-TPU2〕
Texture-measurement devices can help us get a feel for semi-solid foods.

2010/10/09

慢性疼痛に対する集学的治療(systematic review)

Multidisciplinary treatment for chronic pain a systematic review of interventions and outcomes.Rheumatology.2008.海外のリハ学会では慢性疼痛に対するリハに力をいれているようですが、いったいどんな研究が?と思いたって調べています。このレビューに記載のあるOutcomeの豊富さに圧倒されます。さすがに予算がないとここまでは、、、世界にはたくさんの学際的痛みセンターMultidisciplinary Pain Center)があり、そこでは疼痛のリハも盛んのようですね。費用対効果が大きいということで予算が出ているのでしょうか?日本ではあまり流行っていませんね。ニューロリハ的ですし、ニーズはかなりあると思うのですが、、、

2010/10/08

脳損傷に対する音楽療法の効果(Systematic Reviews)

Music therapy for acquired brain injury. Cochrane Database of Systematic Reviews 2010
前回の嚥下リハ学会で、頭部外傷の患者さんに音楽運動療法(musico-kinetic therapy)が良かったとの講演があり、音楽療法とリハに関連するものを調べていました。Rhythmic auditory stimulation (RAS) may be beneficial for improving gait parameters in stroke patients.とのこと。あとはパーキンソンや失語に対する音楽療法的介入がちらほら。多くはリズムに関連するものでメロディーに関連するものは少ない印象です。メロディー介入だとフーリエ解析などが出てきて大変だから?音楽は脳に直接作用しそうですし、いかにもニューロリハ的介入ですよね。しっかりデザイン組めばもっと良い結果が出るのではと思います。

2010/10/04

転倒に関する法律セミナー

 転倒予防医学研究集会で一際賑わっていたのが「転倒に関する法律セミナー」でした。実際の転倒症例に対し弁護士2人が検察側と弁護側にわかれ、裁判さながらのディスカッションが行われました。
・過去の判例からして病院であれば、本来段差が必要ない場所に段差があって転倒したり、床がぬれていて転倒すれば病院の責任を問われること
・本人が同行拒否した場合でもトイレ内で転倒した場合、転倒可能性があり付き添う必要性について十分な説得・説明がなされていなければ責任を問われる可能性があること
・不穏患者に対する身体拘束は過去の判例からしても①切迫性②非代替性③一時性の3つがあればOK
など非常に勉強になることばかりでした。一般的医療水準における最低限の注意義務がなされていれば責任問われないということでしたが、リハ病棟は転倒率も高いため入院時に転倒のリスクについては何かしらお話しておいた方が良さそうだとは感じました。(個人的には入院時に日本のリハ病棟における平均転倒率と入院早期に転倒が多いことを必ずお伝えするようにしています。)

2010/10/03

転倒予防医学研究集会に行ってきました

転倒予防医学研究会「第7回研究集会」に参加してまいりました。コメディカルが多いこの研究会ですが、研究デザインから解析方法に至るまで発表のレベルは軒並み高くおもしろかったです。教育セミナーでは、前立腺癌でホルモン療法受けている人は骨粗鬆症や筋力低下が進んでいることが多く転倒骨折のリスクが高いというお話がありました。丁度入院受け持ち患者にそのような症例がおり個人的にタイムリーでした。また明日からできる工夫として、入院時転倒スコアを回診表に載せ安静度決定に生かす事、またリハ病棟だけでも簡単な転倒予防チームを作れないか等いろいろ考えさせられました。なんというか非常に凝集性の高い研究会でした。

本日のゼリーケーキ

ごちそうさまでした!

Neuronutrition review ♪

海外のドラッグストアに行くとBrain and Memory Supportのコーナーがあり、Acetyl L-CarnitineやPhosphatidylserineがいっぱい並んでいるのですが本当に効果があるのかと思って調べものしています。
Neuronutrition and Alzheimer's disease.J Alzheimers Dis. 2010;19(4):1123-39.
認知症に対するニューロニュートリションのレビューです。なかなかエビデンスレベルの高いものは、、、まだまだこれからといったところでしょうか。
Dietary Recommendationのtableを載せておきます。なんだかアンチエイジングな食べ物が多いですね♪ Anti-Aging Foodsにヒントあり? もう少し調べてみます。

2010/10/02

透析リハ入院は午後透析で

透析患者さんでリハ入院となるといろいろ気をつけないといけないことがあると思います。疲れやすいから訓練を小分けにしないととか、薬が使いにくいとか、バイタルの変動が大きいから気をつけないと、などなど。

私が透析患者のリハ入院を受けるとき、なによりもまず第一にすること、それは「午後透析にしてもらうこと」です。透析後は低血圧や不均衡症候群などもあるため、午前透析にされてしまうと透析日はほとんどリハビリできなくなってしまうことが多いからです。リハビリ訓練量の確保のためにも大切なことだと感じています。

2010/10/01

嚥下リハ栄養研究会発足


本日、当院のST2人と嚥下リハ栄養研究会なるものをこっそり立ち上げました。今日は、胃瘻や栄養評価、嚥下食、NSTのデータベースの修正・活用法について話し合いをしました。当面はリサーチクエスチョンを温めつつ、月に1回リサーチミーティングを行っていく予定です。栄養師さんにも声をかけてみようと思っています。楽しそうです!

磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」

磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...