2010/11/29

聖ルカ・臨床研究のための統計学ワークショップ

聖ルカ・ライフサイエンス研究所の「臨床研究のための統計学ワークショップ」2011年3月18日(金)~3月20日(日)で開催予定で、本日申し込み開始となりました。前回の感想はこちら。SPSSとJMPのコースがあります。ものすごくおすすめです!

2010/11/27

Brain computer interfaces review

Brain–computer interfaces in neurological rehabilitation.Lancet Neurol 2008; 7: 1032–43
Lancet NeurologyにBrain–computer interfacesのレビューが載ってたので読んでいました。最近、この分野にはかなり予算が出ているようです。BMIを無線LAN経由でSkypeとかにつないだりして、脳と世界が直接接続される日も来るのでしょうか。「ニューロマンサー」の世界のようですね。

2010/11/26

アジアの栄養・アンチエイジング関連学会


来年アジアで行われる栄養・アンチエイジング関連の学会を調べてみました。

アジア・太平洋老年医学会議 Asia-Pacific Geriatric Conference 2011 2011/1/19-21 フィリピン

アジア栄養学会議 11th Asian Congress of Nutrition 2011/7/13-16 シンガポール

アジア静脈経腸栄養学会議 Parenteral and Enteral Nutrition Society of Asia(PENSA) 2011/10/14-16 台湾

9th Asia / Oceania Congress of Geriatrics and Gerontology 2010/10/23-27 オーストラリア


どこも羽田のおかげで行きやすくなってますよー。

半固形栄養剤は胃の貯留能・排泄能を高める

High-viscosity liquid meal accelerates gastric emptying.Neurogastroenterol Motil. 2007 Nov;19(11):879-86.
NSTで半固形栄養剤の講義をすることがあり、栄養材形状機能研究会の資料に目を通していて見つけた論文です。
半固形栄養剤を一定量・短時間に入れることで胃の適応性弛緩が起こり胃の貯留能や排泄能に改善がみられたということ。半固形にすることで液状栄養でみられる下痢や逆流などの有害事象の軽減が期待されます。
ただ胃の大きさや動きにはかなり個人差があるので、一回の投与量は人によって調節しないと嘔吐のリスクもあるように感じています。(特にREF-P1使うとき)

また最近、半固形栄養剤使用中の患者さんに対する「白湯の先入れ」の有効性に関する報告がいくつかあるようですね。その通りだと思います。

2010/11/24

Whole-Body Vibration 新たな訓練方法

Effects of whole-body vibration exercise on lower-extremity muscle strength and power in an older population: a randomized clinical trial.Physical Therapy.2008.
全身振動トレーニング(Whole-Body Vibration)なるものが開発されています。(Whole-Body Vibration・レビューはこちら) この論文はWhole-Body Vibrationの下肢筋力に対するRCTでありankle plantar flexor strengthに関して有意差ありとの結果です。まだまだどのような疾患に良さそうなのかなどわかっていないようですが、これからが楽しみな訓練法ですね。

2010/11/23

脳卒中リハ患者の筋肉量変化 - 廃用性筋萎縮

 
脳卒中早期リハビリテーション患者の下肢筋断面積の経時的変化 脳卒中ガイドラインにも記載のある重要論文です。筋肉量の計測はCTとった後にROIを設定しScion Imageとかで面積を計測したのでしょうか。脳卒中後の患者さんは廃用性筋萎縮を起こしやすいので早期から十分な訓練量が必要と考察されています。廃用によるサルコペニアに関する研究であるととらえることもできます。

2010/11/22

72nd Annual Assembly of the AAPM&R,Florida

72nd Annual Assembly of the AAPM&Rが2010/11/17-20、フロリダで開催予定とのことです。
AAPM&R:American Academy of Physical Medicine and Rehabilitation、これは毎年開催されるアメリカのリハ学会総会です。ACRM-ASNRとAAPM&Rのは毎年同じ時期くらいに開催されるのですよね。いつかは行きたいです。

ベジタリアンの分類

最近、ベジタリアンで低栄養の人を診たのでちょっと調べてみました。
ベジタリアンにもいろいろな分類があるようですが国際ベジタリアン連合では以下の人たちをベジタリアンと定義しているようです。
・ビーガン (Vegan):あらゆる動物性食品を厳格にさけるベジタリアン。
・ラクトベジタリアン (Lacto-Vegetarian):肉魚卵は避けるが乳製品は摂るベジタリアン。
・ラクトオボベジタリアン (Lacto-Ovo-Vegetarian):乳製品や卵は摂るベジタリアン。
ビーガンくらいになるとタンパク質や脂質が不足しやすいといった栄養学的な問題が出てくるようですがVegetarian Food Guide Pyramidなどを参考にすることで栄養的な問題を予防できるということです。

2010/11/21

リハビリテーション栄養ハンドブック(若林秀隆編著)

リハビリテーション栄養・サルコペニアのブログで有名な若林秀隆先生編集によるリハビリテーション栄養ハンドブック(医歯薬出版 3,780円)が出版されました。これまでリハ分野では栄養ケアの重要性はあまり言われてきませんでしたが、サルコペニアの概念が整理されるにしたがいリハ患者さんに対する栄養療法の重要が明らかになってきました。この本にはリハ効果を高めるための栄養に関する実践的知識がつまっています。リハ栄養によって恩恵を受けるリハ患者さんは相当数いると思われます。新しいリハと栄養の併用療法、明日からでも始めてみませんか。

2010/11/20

リハビリテーション医学専門医会に行ってきました

今日はリハビリテーション医学専門医会(横浜)に参加してきました。
朝から人がいっぱい。
若林先生の教育講演、リハ栄養とサルコペニアのお話でした。やっぱり栄養の視点で話されるリハのお話は斬新ですね。
お昼休みに書店コーナーに行くと、若林先生の新刊の山が半分以下になっていました。2冊買いました。

2010/11/19

家庭用生体電気インピーダンス機器(BIA)による筋肉量測定

Accuracy of Bioelectrical Impedance Consumer Devices for Measurement of Body Composition in Comparison to Whole Body Magnetic Resonance Imaging and Dual X-Ray Absorptiometry.Obes Facts. 2008;1(6):319-24
タニタの家庭用体組成計などを利用した筋肉量測定等がどれぐらい正確なのかを検証した論文です。DXA法やMRIと比較しており、結果としてはそれなりに使えそうといったところでしょうか。
家庭用であれば2万円だせば買えますし、体内水分量や基礎代謝量などいろいろ有益な情報も得られるようですし便利だと思います。

2010/11/18

試験勉強による脳の形態変化

Temporal and Spatial Dynamics of Brain Structure Changes during Extensive Learning.The Journal of Neuroscience, June 7, 2006, 26(23):6314-6317

医学生に3ヶ月試験勉強させるとMRI上灰白質(posterior and lateral parietal cortex)に変化がみられたとする論文です。そんな短期間にMRIでとらえられるような脳の形態変化がみられるとはおどろきですね。

2010/11/17

ハワイでアメリカ神経学会総会

アメリカ神経学会総会Annual Meeting - American Academy of Neurology)が2011/4/9-16ハワイで行われます。いいですねー、プログラムのPDFがおしゃれすぎてクラクラします。Neurorehabilitation関連ではTrauma and Rehabilitation ,Traumatic Brain Injury ,Management of Spasticity等のセッションがあるようです。国際リハ学会もハワイでやると良いですよ。

2010/11/16

Sarcopenia: European consensus on definition and diagnosis: report of the European working group on sarcopenia in older people.

Sarcopenia: European consensus on definition and diagnosis: report of the European working group on sarcopenia in older people. Age Ageing 2010;39:412-23. サルコペニアの定義と診断、介入アウトカムについて立ち返って考えてみよう。ということで若林先生のHPでも紹介のあったサルコペニアのエッセンスのつまったこの論文読み直してみました。



 サルコペニアの診断には筋肉量の低下が必須である。それに加え筋力または身体機能の低下があること。


サルコペニアには加齢による一次的なものと、活動、疾患、栄養に関連する二次的なものがある。
(若林先生のよく言われる「広義のサルコペニア」とはこの全てをさしているようです。)

サルコペニアの診断に必要な筋肉量、筋力、身体機能の評価法の一覧。



サルコペニアのスクリーニング評価法

サルコペニアに対する介入アウトカムの一覧


筋肉量の測定はCTかMRIが簡単なのでしょうか。MRIとかで赤筋・白筋の低下比率がある程度わかったりして、あなたはNutrition-related sarcopeniaですねとか、Activity-related sarcopeniaですねとか、判別に使えたりすると面白そうですよね。そんなことできないか一度、体力医研の人に聞いてみようと思いました。
また、こちらのSARCOPENIA: another serious consequence to chronic illness, in the news という動画ではこのコンセンサス論文を紹介した後、Bio Impedance Analysisが手軽で良いのではとコメントされていました。DEXA法はぱっと導入できそうにないし、、、BIAについても調べてみます。


まとめ
サルコペニアの原因には加齢、活動、栄養、疾患(侵襲、悪液質、原疾患)がある。加齢に伴い筋肉量は低下する。廃用で筋萎縮が生じる。栄養的に飢餓の場合、筋肉が分解する。侵襲は手術、感染症などである。悪液質はがん、COPDなどで生じ筋肉が喪失する。原疾患には多発性筋炎、ALSなどがある。(若林先生のtwitterより引用)

ACRM-ASNR Joint Educational Conference 2011

ACRM-ASNR Joint Educational Conference 2011が2011/10/11-15、アトランタで開かれるそうです。
ACRM:American Congress of Rehabilitation Medicine.   ASNR:American Society of Neurorehabilitationの共催で毎年アメリカで開かれる教育的なリハ学会です。Annual Assembly of the AAPM&Rにくらべニューロリハの演題や嚥下の演題が多いです。比較的嚥下の論文の取り扱いが多いArchives of Physical Medicine & RehabilitationをACRM が出版しているのも関係しているかと。来年か再来年には行こうと思います。

2010/11/15

アンチエイジングドッグの有用性


前後比較で、善玉コレステロールであるHDLコレステロールが有意に上昇


また長寿ホルモンであるアディポネクチンも有意な上昇を認めた、との結論です。エイジングコントロール指導には、アンチエイジング効果がありそうです。

2010/11/14

アンチエイジングとリハビリテーション

今月のメディカルリハビリテーション増刊号は「アンチエイジングとリハビリテーション」 アンチエイジングとリハの珍しい組み合わせ・かわいらしい表紙に惹かれ購入しました。総論的な部分が読み応えがあり良かったです。 これからのリハ分野では、アンチエイジングなアウトカムがますます重要になると感じました。あと全日本病院出版会ホームページ、新しくなって見やすいですね。

2010/11/09

栄養とメタアナリシス 高木兼寛

メタアナリシスによる高木兼寛の実験航海の再検証」、栄養のメタアナリシスを探していて見つけた論文です。高木兼寛といえば臨床研究の手法を用い、食事の改善が脚気の予防になることを証明したその人です。元論文は The Preservation of Health Amongst the Personnel of the Japanese Navy and Army.The Lancet,1906 で100年以上も前の論文ですが当時、この研究デザインでの臨床研究はまさにLancetものだと思います。その髙木の仕事をメタアナリシスで再検証したというのがこの論文ですが、これを書いたのがまだ学生というのがまた末恐ろしい、、、Funnel plot もForest plotもしっかりできており非常に模範的なメタアナリシスだと思います。来年はリハと栄養に関するメタアナリシスを一つ書こうと思います。がんばります。

2010/11/07

ホスピタルフェア

今日は当院のホスピタルフェアがあり家族で行ってみました。外科ブースでは本物のガウンとマスクを着て内視鏡下手術の体験をさせてもらいました、救急部のブースでは心マやAEDの使い方を体験、あとはハイパーレスキュー車が来ており、息子も大興奮。キッザニアを超えた対応に感謝!

2010/11/05

オリジナルロゴ作成してみました



学会ポスターやホームページ用に自分のオリジナルロゴが欲しいなと思い、Free Logo Makerを使って作ってみました。英語のサイトですが、アイコンとテキストを組み合わせて自由にレイアウトをデザインできます。ブログや名刺に入れるのも良いですよね。もっと良いフリーロゴ作成ホームページなどあったら教えて欲しいです。

2010/11/01

jelly jelly jelly !

seasonal jelly arrived !


fruit mix jelly (for my son)



black sesame & soymilk jelly (for my wife)



tropical jelly like a jewel (for me)


 taste wonderful ! 

磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」

磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...