私の出張先では透析中運動療法(intra dialystic exercise)をやっています。
透析患者への運動療法の効果としては
・運動耐容能の改善
・筋力・歩行能力の改善
・貧血の改善
・低栄養・炎症複合症候群の改善
・透析中血圧低下の改善
・不安やうつ、ADLやQOLの改善
などがあげられます。
なにも透析中にやらなくてもと思われるかもしれませんが透析中にやることで
・継続可能性があがる(透析直前は心不全状態、透析直後は低血圧などでリハビリしにくい。かといって非透析日のリハは脱落率が多い。)
・透析効率に対する改善効果が期待できる。
・モニターや医療従事者の目もあるため比較的安全にリハビリが可能。
といった良い点も多くあり、透析中にやることとなりました。
ただ現状では、持久力トレーニングの導入が難しく、とりあえず筋力トレーニング中心なってしまっているのが一つ課題です。またリハビリ後の維持可能性(maintainability)が非常に重要で、自主トレなどによる継続可能性をしっかり見積もってから始めることが必要だと感じています。
2010/09/10
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