2010/08/02

リハ医にとって研究とは

私はリハ科に入った当時、研究には全く興味がありませんでした。とりあえず一人前のリハ医になりたい、という希望が強かったです。しかしリハ医学はまだまだわかっていないことも多く、日常診療で「本当にこれで良いのか?」とか「もっとこうした方が良いのでは?」と思っても答えがなかなか見つからないことがしばしばでした。そして次第に手の届く範囲でデータ収集や解析などを行うようになりました。リハ医学にはまだまだ未開の領域が手つかずのまま残っています。これらを少しづつ開拓していくのも楽しみの一つです。

余談ですが私は嚥下障害の診療を得意としていますがリハ科に入った当時は、嚥下リハだけはやるまいと思っていました。というのは嚥下障害者はすぐ肺炎になるから大変だ、といった印象が強かったからです。しかし、リスク管理のことも考えるとやはり医師が率先してやった方が良いと思ったことと、患者さんのニーズが非常に高かったこと、VE・VFなどを駆使すれば十分戦えるとわかったこともあり、嚥下障害の世界に足を踏み入れました。人生には予想もしない展開もありますね。

2 件のコメント:

  1. 私は以前に比べると研究への熱意はありませんが(笑)、研究と教育が臨床のスキルも高めることを実感していますので、そのためにも細々と研究を続けていきたいと思っています。

    返信削除
  2. 私もしばらくは片手間ですが研究を続けていきたいと思っています。最小限の努力で最大の結果が出るよう工夫していきます。

    返信削除

磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」

磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...