貧血はパフォーマンス低下につながることもあり、症状があればもちろん是正を検討する必要があります。また過去には鉄が多すぎると癌になりやすいとの報告や、血清鉄が正常にも関わらず貯蔵鉄の補充が認知機能を向上させるなど鉄に関してはいろいろなメリット、デメリットの報告がなされています。今回の報告は貯蔵鉄量と糖尿病との関連性をあきらかにした論文です。34826人の女性における10年フォローアップの前向きcase-control studyで、貯蔵鉄の多い少ないによって糖尿病発症率に差があるかどうかを検討しています。
ロジスティック回帰分析の結果ですが、貯蔵鉄であるフェリチンが増加するにしたがって糖尿病発症のリスクがきれいに上昇するとの結論です。フェリチンの値は糖尿病の独立したリスクファクターだとのこと。鉄が多すぎると活性酸素が増加し体がさびてしまいますということだと思います。
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