身体活動には心血管イベントを減らす効果がありますが、身体活動自体に抗炎症効果があるからではないかといわれています。これは本当に身体活動に抗炎症効果があるのかを検討したSystematic Reviewです。急性反応をみた研究が19つ、横断研究が18つ、前向き研究5つが選ばれています。
まず急性反応についてですが、ほぼ全ての論文において激しい運動直後では炎症反応が上がっていました。
一方、急性反応を含まない横断研究についてです。ほぼ全ての論文において高活動群の方が低活動群に比べ身体内の炎症反応が有意に低かったです。
前向き研究でも同様に、ほぼ全ての論文において高活動群の方が炎症が低かったです。
運動直後では炎症が高まりますが、徐々に運動習慣がついてくることによって活性酸素を除去するSOD(スーパーオキサイドジスムターゼ)が誘導され、身体内での炎症反応が抑えられるということのようです。身体活動にはアンチエイジング効果がありそうです。
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