脳外傷後の遷延性意識障害に対するアマンタジン(シンメトレル)の有用性を検討したNEJMのdouble-blind RCTです。ほとんど植物状態でリハ入院中の頭部外傷患者184人(受傷から4~16週後)をランダムに2群にわけ、一方にはアマンタジン(200mg/dayからスタートし効果不十分な場合400mgまで増量)を、もう一方にはプラセボ薬を4週間投与し、その後2週間までフォローしています。
結果です。有害事象の発生率に有意差はなかった。1週間おきにDisability Rating Scale(DRS)を測定したところアマンタジン群で改善速度が有意に向上みられ、4週でアマンタジンを中止したところ改善速度は低下した。
アマンタジンには脳外傷後意識障害の改善率を加速させる効果があるとのことです。
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