2011/12/3、横浜にて「リハ栄養-栄養ケアがリハを変える」をテーマに第1回日本リハビリテーション栄養研究会(Japanese Association of Rehabilitation Nutrition:JARN)が開催されました。参加申し込みはFacebook上で行われ先着150人でしたが、申し込み開始10日で締め切られるほどの人気でした。また参加申し込みが間に合わなかった会員のために今回の研究会はすべてUstreamで生中継が行われました。研究会員は480人、会員数のベスト5は理学療法士135人、言語聴覚士76人、管理栄養士70人、医師59人、歯科医師40人の順でした。
受付時、参加者全員にリハ栄養の新刊「リハビリテーション栄養ケーススタディ」が配られました。まず、研究会会長で今回の当番世話人である横浜市立大学リハ科・若林秀隆先生の開会挨拶で研究会は幕を開けました。午前中の一般演題では理学療法士から演題が4つ発表されました。一部文字化けなどのトラブルもみられましたが、どの演題も臨床現場からのリハ栄養に関するメッセージが詰まっていました。
ランチョンセミナーでは研究会副会長である札幌西円山病院・歯科の藤本篤士先生より「リハ栄養と口腔機能」というテーマでお話がありました。口腔ケアや食形態が生命予後に与える影響についてのお話は目から鱗でした。
午後のパネルディスカッションは「リハ栄養とNST専門療法士」と題され、8職種のNST専門療法士が職場の制服に身を包み、各職種の立場からみたリハ栄養について生の声が聞かれました。また実際に参加できなかった会員もオンラインで参加ができたため、Facebook経由での質疑も行われました。
その後、全国10支部(北海道、東北、関東、群馬・信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州)ごとに顔合わせが行われ、各支部におけるリハ栄養セミナーの企画検討・日時決定が行われました。事前にFacebook上でお互い顔のみえる関係であったため、直接会うのは初めての会員が多かったとはいえ、とてもそうは思えない一体感を感じました。
最後に若林先生より「リハ栄養の過去、現在、未来」と題された講演が行われました。研究会の参加にはFacebookの「リハ栄養研究会」のグループ参加が必須(詳細は日本リハビリテーション栄養研究会ホームページ)であり、入会費・年会費無料であること、クラウドの活用、ファシリテーションやワークショップ、研究活動を重視することなど研究会の方向性についてお話がされた。そして「No Venture, No Glory」の言葉と少しの無茶振りを最後に第1回のリハ栄養研究会が無事に幕を閉じました。
研究会の終わったあともUstreamの録画で復習できたり、Facebook上での交流が行われたりとオンラインでも引き続き盛り上がりをみせていました。今後の活動の中心は年1回の合宿・研究会・各支部でのセミナーの三部構成です。第2回リハ栄養合宿は2012/6/9-10銀座で、第2回日本リハビリテーション栄養研究会は、愛生会山科病院の荒金英樹先生が当番世話人となり2012/11/24京都で開催予定です。また全国10支部でリハ栄養セミナー開催も決定されました。今回の研究会で「栄養ケアなくしてリハなし」であることを再確認しました。今後リハ栄養に関する学会演題も増えていくものと思われます。会場の準備や運営に御尽力頂いたコアスタッフの方々、本当にお疲れ様でした!
2011/12/06
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