2011/11/04

観察研究からRCTに近い結果を得る方法

最近Propensity Score:PS(傾向スコア)を用いた研究が注目されています。なぜなら本手法を用い治療選択バイアスを調整することで、後方視的な観察研究からでもRCTとほぼ同様の結果が得られると言われているからです。この手法を採用した論文はNEJMやLancetにも掲載されており、一流雑誌にも通用する方法であることは明らかです。
Perioperative Beta-Blocker Therapy and Mortality after Major Noncardiac Surgery.N Engl J Med 2005. このNEJMに掲載された論文はβブロッカーの術前投与の有効性を後方視的に証明した報告で、PSが使われています。βブロッカーの術前投与に関してはそれまではっきりしたエビデンスがなく、医師の好みの傾向(Propensity)によるところが多かったわけですが傾向スコア(好みの傾向により治療が割り当てられる確率)で交絡を調整することでRCTに近似した結果を得ることができたということです。
結果ですが心疾患ハイリスク患者においてはβブロッカーが術後死亡率を減少させたとの報告です。PSは良い方法だと思うのですが、これまで日本では本手法を用いた研究はほとんどなされていません。リハの分野ではRCTが現実的ではない場面も多く、本手法は有用ではないかと考えています。

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