2011/11/17

Frailty:フレイルティ(虚弱)の簡便な臨床評価尺度

Old or Frail: What Tells Us More? Journal of Gerontology. 2004.
Frailty:フレイルティ(虚弱)という概念があります。もともと加齢に伴い疾患罹患や死亡リスクの高まった高齢者を示すための概念で ①栄養障害、②易疲労、③筋力低下、④歩行能力低下、⑤活動性低下の5つが特徴とされています。
しかしもともとの概念に基づいて作られた評価尺度は複雑なものが多く使いにくいのが現状です。今回は臨床現場でも簡便に使用可能なFrailty評価尺度であるGroningen Frailty Indicator (GFI)について紹介します。

移動能力、体力、視力、聴力、栄養状態、不健康さ、認知、精神状態について15項目評価するもので、15点満点の尺度です。どの項目も容易に判定可能であり、だれでも評価可能だと思います。これが一番良い方法かどうかはわかりませんが、忙しい臨床現場の使用に耐えうるものではないかと思います。

今月末11/25-27、International Conference on Frailty Research 2011が台湾で開催予定となっており、Frailtyは世界的も注目されつつあります。リハ現場でもFrailtyの患者さんはたくさんいらっしゃいます。Frailtyという切り口でリハ患者さんをみてみると新しい側面に気づくかもしれません。

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