2011/03/14

災害時のリハビリテーション


災害時のリハビリテーション 日本リハビリテーション医学会誌 34(5), 320-326, 1997-05-18 阪神大震災時のリハビリテーション活動に関する貴重な報告です。

震災後どのような患者にどのようなリハが必要であったかということが詳細に報告されています。また災害時、外科医や内科医のみならず急性期から精神科医、リハ医の介入が必要であったとしています。

これは著者があげた災害時の6つのリハビリテーション活動です。今回の東北の地震に関してもこのような活動を通してリハ関連職種が介入できるのではないかと思います。

有珠山噴火時の病院避難 : 特に脳卒中後遺症リハビリテーション対象者の動向についても参考になりそうです。
このような稀な状況に際しては過去の報告が参考になりますね。やはり貴重な経験や症例に関しては、論文等にまとめて報告することが非常に重要なのだと再認識しました。

2011/03/13

被災地における廃用予防対策

過去、災害を契機に廃用症候群に陥った高齢者がたくさんいます。

廃用症候群(以下廃用)とは安静状態が長期間続く事によって生じる、さまざまな心身機能の低下(筋力低下、歩行能力低下、体力低下、うつ等)を指します。安静臥床を強いられた入院患者さんなどでよく見られるのですが、今回の東北の地震後も同じことが起こるのではないかと懸念されています。
人間、1週間の絶対安静で10~20%の筋力低下が生じると言われています。避難所などでの生活は「動くに動けない」環境のため「生活が不活発」になり、廃用がおこります。特に被災地の高齢者は廃用に注意です。

新潟県中越地震のとき、非要介護認定者の約3割に災害後に歩行困難が生じ、そのうち4割弱(全体の1割強)が6ヵ月後にも回復していなかったそうです。


そして、日中活動性に低下のある高齢者はなかなか歩行能力が回復しなかったそうです。

廃用を予防するにはどうすればよいでしょうか。一番重要なのは日中しっかり起きて活動してもらうことだと思います。避難所では、昼間は毛布をたたんでもらいましょう。また活動しやすいように避難所の環境を整理してもらったり、昼間の生活の場所を確保することも重要かもしれません。
ボランティアの方は、災害で打撃を受けているのだから無理をさせてはいけない、と過保護になりすぎる可能性もあります。被災者にかかわるスタッフに対し、廃用に関する啓蒙が必要かと思います。

現時点では衣食住が最大の課題ですが、後々このような廃用の問題が出てくると思われます。
災害の復旧活動はリハビリテーションの概念そのものです。また、リハ栄養の見地からも被災地における食料供給は重要な問題であると言えます。
災害支援におけるリハ関連職種の介入の余地、いろいろあるのではないかと考えています。

引用文献
生活機能低下予防マニュアル
災害時支援の新たなターゲットとしての生活機能

2011/03/12

コンビニから物がなくなった日


地震2日目、交通機関の麻痺は改善したようですが、コンビニに行くと物がごっそりなくなっていました。交通麻痺も意外でしたが、この物流障害も予想外でした。このように間接的な障害がいろいろ起こってくることは知りませんでした。早く落ち着いてくれると良いのですが。

東北地方太平洋沖地震 役立ちそうな情報

昨日の地震はすごかったですね。東京の病院では大きな被害はなかったようですが、うちの医局の本棚が壊れて、本が落ちてきました。交通麻痺にて帰宅難民も沢山いましたね。
ツイッターでは嘘か本当かわからないような情報がRTされつづけています。冷静に真偽を判断したほうが良いでしょう。個人的に役に立った情報だけ掲載します。

阪神・淡路大震災教訓情報資料集

内科医のための災害医療活動

地震が起こる前にこれだけはしておけ!

地震速報

気象庁 津波警報・注意報

災害用伝言ダイヤル

避難所情報

鉄道遅延情報

Ustream

こんなとき役立ちそうな情報をまとめ発信することは重要なはず。阪神・淡路大震災の時の文献などで役立ちそうなもの無いか探してみます。

2011/03/08

アメリカ嚥下学会(DRS)体験記 (後半)

DRSのオーラル会場です。今回は例年よりシンポジウムなどより一般演題が充実していたと聞きました。また耳鼻科領域の嚥下障害の話題が多かったです。なんと300人近くの参加者のうち50人くらいが日本人(多い!)でした。また日本人のオーラル発表は3,4題、ポスター発表はたくさんありました。

産業ブースのところには内視鏡やトロミ剤、嚥下圧測定器、嚥下の電器刺激器などが展示されていました。朝ごはんはここで自由に摂ることができ、休み時間の間もお菓子や飲み物が山積みになっていました。2日目のお昼にはハーゲンダッツの冷蔵庫まで置いてありましたね。

ポスター会場です。(人がいないときに撮ってます。)ポスター発表者はある時間帯にポスターの近くにいるようにとの指示がありましたが、特にオーラルの設定等はなかったです。日本のポスター発表に比べ積極的に質問されました。ポスターは横長でピンかベルクロで貼りました。ほぼ全て一枚刷りポスターです。3日間で演題はいろいろあり、細かいことはまた後日取り上げますが、個人的にはトロミ水関連、嚥下筋の筋トレ、さまざまな刺激療法の話が興味深かったです。特に
Device-Facilitated Interventions
A New Way to Measure Sensation Intensity
の2セッションが面白かったです。

クロージングセレモニーでは大会長のStevenから次回大会長のRosemaryへ帽子が渡されました。来年のDRSはカナダのトロントで開催予定です。あと、ヨーロッパの嚥下学会が本格的に活動するようですね、こちらもいつか行きたいです。

今回、日本からの参加者の半分は歯科医で、あとはリハ医・耳鼻科医、その他といった感じでした。日本の先生方との交流が深まりましたね。歯科の先生方と飲みに行ったりして楽しかったです。非常に幸運な出会いやリサーチクエスチョンの発見もいくつかあり、本当に参加して良かったです。

成田に着いたら雪が降っててびっくりしました~。成田エクスプレスの中でブログの内容を考えながら帰りました。

2011/03/07

アメリカ嚥下学会(DRS)体験記 (前半)

2011 Dysphagia Research Society Annual Meeting. San Antonio,Texas. 3/5~3/5, 2011.
アメリカのサンアントニオで3/3-5に開催されたアメリカ嚥下学会Dysphagia Research Society(DRS)に今回初めて参加してきましたので報告させていただきます。そもそもDRSのことを知ったのは、とある嚥下の忘年会で歯科の先生に教えていただいたのがきっかけでした。

成田からコンチネンタルで出発です。すべて画面でチェックインする形でした。高齢の方には厳しいのでは?と思いました。

機内食、見た目より美味しかったです。お酒は有料、サービスはうわさほど悪くなかったです。映画が見放題でした。飛行機は大体12時間くらい、2,3日前からメラトニンでプライミングしていたためJet-Lagは軽かった気がします。

ヒューストン空港で乗り換えました。ここで日本の先生の姿がちらほら見られました。乗り換え時間は90分、大きな空港で旅行者も多く、移動も大変だったため本当にギリギリセーフでした。

サンアントニオ空港に到着。ターミナルも2つしかなく、こじんまりとしています。

学会場であるOmni La Mansion Del Rio Hotelのエントランスです。

プールもありますが気温のこともあり泳いでいる人はいませんでした。

ホテルから外に出ると美しい景色が。川沿いにたくさんのカフェやレストランが並んでいました。ロケーションは抜群です!あと、花粉症がなおりました。

学会場にはポスターを貼る都合もあり前日に入りました。会場に行くときていたのは日本人ばかりこんなところでもやはり日本人はまじめでした。

会場の入り口にはDRSの情報がたくさんおいてありました。DRSのTシャツもありますね。

下が抄録集、上がDRSの公式雑誌Dysphagiaです。学会は明日からです。

2011/03/05

第1回ヨーロッパ嚥下学会




1st Congress of the European Society of Swallowing Disordersが2011/9/8-10,オランダで開催予定です。開催母体はEuropean Study Group for Dysphagia and Globus、演題〆切は5/15とのことです。DRSで宣伝があり、皆さん来て下さいとのことでした。

磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」

磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...