2011/10/10

中枢性塩類喪失症候群(CSWS)に対する鉱質コルチコイドの効果

A Randomized Controlled Trial of Hydrocortisone Against Hyponatremia in Patients With Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.Stroke. 2007 Aug;38(8):2373-5. Epub 2007 Jun 21.
もっとリハ現場で認知されて欲しい、といつも思っている中枢性塩類喪失症候群(cerebral salt wasting syndrome,CSWS)についての報告です。CSWSは尿中にNaがもれる病態があり食塩摂取が有効と言われていますが、なかなかうまくいかないときは鉱質コルチコイドでNaが漏れるのを防ぐという方法があります。
これはSAH後の中枢性塩類喪失症候群(CSWS)の予防に、ヒドロコルチゾンの点滴(10日間)が有効かどうかを検討したRCTです。

結果ですが、ヒドロコルチコイド群の方が有意にNaを維持できたとの報告です。
回復期リハの現場でも遭遇すること多いと思うのですが、多くはスルーされている(またはSIADHと混同されて治療されている)のではないかと想像します。頭部外傷やくも膜下出血後の低覚醒状態でリハがなかなか進まない場合はこの病態がからんでいる可能性があります。低Naに対応するだけで経口摂取能力や歩行バランスがかなり改善する症例を何度か経験しています。

当科ではまず食塩の摂取を、難しければ鉱質コルチコイド作用の強いフロリネフ(0.05mg~0.15mgくらい)を使うことが多いです。使い始めると尿中Naが激減して驚くと思います。また最終的には鉱質コルチコイドの量は減らしていける症例が多いですが、ずっと飲み続けないといけない症例もいるようです。

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