2012/04/22

一方弁使用が気切患者の水分誤嚥を減らす

Dysphagia. 2003 Fall;18(4):284-92.Effects of cuff deflation and one-way tracheostomy speaking valve placement on swallow physiology.
気切患者に対するスピーチバルブなどの一方弁使用による誤嚥予防効果を検証した報告です。対象はカフつきカニューレ患者14人、カフなしカニューレ患者4人の計18人です

カフあり(左)、カフなし(真ん中)、バルブあり(右)の3条件で水分を2回嚥下してもらい、VFでの誤嚥(A)や喉頭侵入(P)の有無を比較しています。
一番右のOn-way valve(一方弁あり)の条件で左や真ん中でみられているAやPがNoP-A(誤嚥・侵入なし)に変わってるのがわかると思います。(ちなみにペースト食では有意差なしです。)
気切患者のカニューレに一方弁をつけると、水分誤嚥がかなり減るとの報告です。予想以上に減っており驚きました。

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