Predictive factors for oral intake after aspiration pneumonia in older adults. Geriatrics & Gerontology International. 2015
誤嚥性肺炎で入院された高齢者は、なかなか経口摂取が難しい場合も多いですが、経口摂取復帰困難者の特徴についてはよくわかっていませんでした。これは高齢誤嚥性肺炎患者における経口摂取予後因子について検討した探索的研究です。
DPCデータベースより入院後経口摂取困難となった6万人以上の患者データを抽出した。30日経口摂取自立率は全体で59%であり、30日非経口摂取自立者の在院日数は有意に長く、在宅復帰率は有意に低く、30日死亡率も有意に高かった。
コックス比例ハザードモデルを用いて早期経口摂取自立に関連する因子を検討したところ、
男性、低いADL、低体重、重症肺炎パラメーター(脱水、低酸素、意識障害、血圧低下)、いくつかの併存疾患(悪性腫瘍、敗血症、脳血管障害、口腔疾患、精神障害、神経疾患、慢性肺疾患、腎不全)・・・これらの因子を有している高齢誤嚥性肺炎患者は、なかなか経口摂取自立しないという結果であった。
ADLが低く、痩せていて、重傷肺炎にて呼吸状態や意識状態悪く、もともといろんな病気を持っている者はなかなか経口摂取自立しない、、、臨床的にも非常にリーズナブルな結果ではないかと思います。
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