2012/08/07

炎症性発熱患者に対するクーリングの有用性 RCT

Schortgen F, et al. Fever control using external cooling in septic shock: a randomized controlled trial. Am J Respir Crit Care Med. 2012;185:1088-95.
発熱時のクーリングは消耗を抑えるのに有効かもしれないが、免疫力を低下させるかもしれない。この疑問を解決すべく、SIRS(全身性炎症反応症候群)に対するクーリングの有用性を検討したSepsiscool Studyの論文です。

SIRSにて入院された患者(敗血症性ショックにて鎮静・挿管・昇圧剤が必要で体温38.3℃以上)をクーリング群(体温が36.5度~37度になるよう48時間クーリング)101人、非クーリング群99人にランダム割り付けし、昇圧剤の必要量、死亡率をフォローしています。
クーリング群では有意な体温減少がみられました。

昇圧剤増減アルゴリズムによって決定された昇圧剤の必要量はクーリング群で有意に少なくなりました。

14日目の死亡率は非クーリング群にくらべ、クーリング群は有意に低かった(0.44倍)との結果です。
クーリングは体温のセットポイントを変化させないことが言われており、その有用性については疑問を持っていましたが、今回のようなセッティングにおいては過度な感染性発熱に対するクーリングは安全であり有効であったとのこと。
一方、最近発表されたFace Studyという大規模観察研究では敗血症患者に対する薬物解熱は死亡率を上げたとも報告されています。鎮静されているかどうか、発熱の原因が感染性かどうか、クーリングか薬物解熱かどうかによっても違いがあるようです。

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