2012/05/27

アミノ酸の筋力、ADL、栄養状態、うつ、QOL改善効果

Clin Nutr. 201;30:571-7..Effect of essential amino acid supplementation on quality of life, amino acid profile and strength in institutionalized elderly patients.
アミノ酸に筋力維持・増強効果があることはいくつか報告されていますが、これは栄養状態やうつ、QOLなどにも改善効果があったとする報告です。

80歳くらいの高齢者41人を2群にわけアミノ酸群には1日8gのアミノ酸サプリメントを、コントロール群にはプラセボを8週間内服してもらい前後でのパラメーター変化量を比較しています。(運動はしていません。)
アミノ酸サプリメントの内容はこちら。ロイシンが多く含まれています。

結果ですが、アミノ酸群で握力、プレアルブミン、栄養尺度(MNA)、ADL尺度(Katz Index)が有意に向上していました。

 
またQOLの尺度SF36の身体項目(PCS)精神項目(MCS)も共に有意な向上がみられた。

おまけにうつの尺度(GDS)も有意に改善がみられたとの結果です。

もともとの基本患者特性やアミノ酸サプリメント以外の栄養摂取に関しては2群間に有意差はありませんし、8gでこれだけしっかり結果が出るとは驚きです。

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