2012/12/15

食道入口部弛緩不全に対する開口訓練の有用性

Wada S, Tohara H, Iida T, Inoue M, Sato M, Ueda K. Jaw-Opening Exercise for Insufficient Opening of Upper Esophageal Sphincter. Arch Phys Med Rehabil. 2012;93:1995-9
開口運動が舌骨上筋群を鍛えるのに使えそうとのことで、嚥下障害に対する開口訓練の有用性を検証した日大・和田先生からの御報告です。

8人の嚥下障害者を対象に「最大開口位で10秒間保持を5回」を1日2セット、1ヶ月やってもらったところ、舌骨の上方移動距離、食道入口部の開大率、咽頭通過時間が有意に向上し、咽頭残留が減った人もいたとの結果です。

嚥下リハというとシャキア訓練のようになかなか実施困難なものも多いですが、この開口訓練の実行可能性はかなり高いと思います。嚥下リハの基本プログラムに組み入れてみてはいかがでしょうか。

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