今年ももう少しで終わりですね。おかげ様でこの一年間、10万件以上のブログアクセスを頂きました、ありがとうございます。最近1ヶ月のブログアクセス統計を眺めていたら、ちょっとおもしろかったので掲せてみます。
国別のページビューです。日本以外にも、アメリカやイスラエル、韓国などから見に来ていただきました、ありがとうございます。
ブラウザ別のページビューです。IEでのアクセスは年々減っています、すでに半分以下ですね。私もIEはまったく使っていません。
ここ1ヶ月のブログアクセスランキングです。インパクトファクターネタ、塩類喪失症候群、嚥下関連が強いです。
今年は週一ペースでのUPを心がけましたが、来年もこれくらいのペースを維持できたらと思っております。やや公衆衛生ネタが増えるかもしれませんが、またお付き合い頂けたら幸いです。来年もよろしくお願いいたします。
2012/12/28
2012/12/24
脳卒中患者に対するアナボリックステロイドの筋肉量増加効果
Okamoto S, Sonoda S, Tanino G, Tomida K, Okazaki H, Kondo I. Change in thigh muscle cross-sectional area through administration of an anabolic steroid during routine stroke rehabilitation in hemiplegic patients. Am J Phys Med Rehabil. 2011;90:106-11.
脳卒中患者に対するアナボリックステロイドの筋肉量増加効果を検討した日本からの報告です。
回復期病棟に入院され通常のリハを行っている26人の脳卒中片麻痺患者をランダムにアナボリックステロイド:metenolone enanthate群(ME群)とコントロール群(CT群)にわけ、ME群にはプリモボラン100mgを週1回計6週間筋注、介入前後で大腿筋断面積測定(CT撮像)を行った。
結果ですが、プリモボラン投与の中止を必要とするような重大な有害事象は見られなかった。筋断面積増加率はME群で麻痺側13.4%・非麻痺側14.5%、CT群で麻痺側3.3%、非麻痺側5.2%であり、ME群で有意な筋断面積増加が見られたとのこと。また筋断面積増加率と入院時FIM-Mとの間には負の相関が見られ、入院時ADLの低い患者の方がアナボリックステロイド投与のメリットがあるかも、との事です。
入院時ADLが低い患者は廃用の要素があるためではないかと考察されており、ADLが低い患者により良いということであればリーズナブルな治療ではないかと思いました。
脳卒中患者に対するアナボリックステロイドの筋肉量増加効果を検討した日本からの報告です。
回復期病棟に入院され通常のリハを行っている26人の脳卒中片麻痺患者をランダムにアナボリックステロイド:metenolone enanthate群(ME群)とコントロール群(CT群)にわけ、ME群にはプリモボラン100mgを週1回計6週間筋注、介入前後で大腿筋断面積測定(CT撮像)を行った。
結果ですが、プリモボラン投与の中止を必要とするような重大な有害事象は見られなかった。筋断面積増加率はME群で麻痺側13.4%・非麻痺側14.5%、CT群で麻痺側3.3%、非麻痺側5.2%であり、ME群で有意な筋断面積増加が見られたとのこと。また筋断面積増加率と入院時FIM-Mとの間には負の相関が見られ、入院時ADLの低い患者の方がアナボリックステロイド投与のメリットがあるかも、との事です。
入院時ADLが低い患者は廃用の要素があるためではないかと考察されており、ADLが低い患者により良いということであればリーズナブルな治療ではないかと思いました。
2012/12/15
食道入口部弛緩不全に対する開口訓練の有用性
Wada S, Tohara H, Iida T, Inoue M, Sato M, Ueda K. Jaw-Opening Exercise for Insufficient Opening of Upper Esophageal Sphincter. Arch Phys Med Rehabil. 2012;93:1995-9
開口運動が舌骨上筋群を鍛えるのに使えそうとのことで、嚥下障害に対する開口訓練の有用性を検証した日大・和田先生からの御報告です。
8人の嚥下障害者を対象に「最大開口位で10秒間保持を5回」を1日2セット、1ヶ月やってもらったところ、舌骨の上方移動距離、食道入口部の開大率、咽頭通過時間が有意に向上し、咽頭残留が減った人もいたとの結果です。
嚥下リハというとシャキア訓練のようになかなか実施困難なものも多いですが、この開口訓練の実行可能性はかなり高いと思います。嚥下リハの基本プログラムに組み入れてみてはいかがでしょうか。
開口運動が舌骨上筋群を鍛えるのに使えそうとのことで、嚥下障害に対する開口訓練の有用性を検証した日大・和田先生からの御報告です。
嚥下リハというとシャキア訓練のようになかなか実施困難なものも多いですが、この開口訓練の実行可能性はかなり高いと思います。嚥下リハの基本プログラムに組み入れてみてはいかがでしょうか。
2012/12/01
Clinical Dysphagia Scale(CDS)の信頼性
Chun SW, et al. Inter-rater Agreement for the Clinical Dysphagia Scale. Ann Rehabil Med. 2011; 35: 470–476.
妥当性のある嚥下障害重症度尺度Clinical Dysphagia Scale(CDS)の検者間信頼性を検証した報告です。67人の嚥下障害者を対象に検討したところICC:0.886でまずまず、とのこと。この論文、Creative Commonsなので、日本語訳したものを載せておきます。
8項目からなる100点満点のスケールで点数が高いほど嚥下障害が重症であることを意味します。評価の詳細に関しては論文を御参照ください。MASAよりも簡便に評価できますし、これくらいなら忙しい臨床場面でも使えそうです。
妥当性のある嚥下障害重症度尺度Clinical Dysphagia Scale(CDS)の検者間信頼性を検証した報告です。67人の嚥下障害者を対象に検討したところICC:0.886でまずまず、とのこと。この論文、Creative Commonsなので、日本語訳したものを載せておきます。
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