2013/02/25

胃瘻増設後に経口摂取可能となる人達の特徴

Yokohama S, Aoshima M, Koyama S, Hayashi K, Shindo J, Maruyama J. Possibility of oral feeding after induction of percutaneous endoscopic gastrostomy.  J Gastroenterol Hepatol. 2010;25:1227-31.
PEGを作った後、経口摂取できるようになる人はどのような人か検討した日本からの報告です。PEGを作った患者302人をフォローしたところ、15%は何らかの経口摂取可能に、0.05%は経口摂取自立となった。
多変量解析の結果、経口摂取可能となるための因子として嚥下障害の有無、年齢、全身状態、脳損傷の有無、嚥下リハの有無が抽出された。また経口摂取自立となるための因子としては嚥下障害の有無、全身状態、年齢が抽出された。
嚥下障害があまりなく、若くて全身状態が良ければPEG抜去できるかも、とのことです。

2013/02/23

半固形食嚥下テスト

半固形食を用いた嚥下障害スクリーニング検査:Bolus Swallow Test(BST)の有用性を検証した報告です。BSTの評価表は以下のようなもので、半固形食の経口摂取によりむせや呼吸変化を見る項目があります。

62人の嚥下障害者を対象に、VEでの喉頭侵入・誤嚥に対する感度特異度はそれぞれ89.6%、72.7%、検者間信頼性もあり、半固形食を使うのも良い方法です、とのことです。あと、論文中にでてくる嚥下リハ手法facio-oral tract therapy (F.O.T.T.®)が気になります。

2013/02/09

国際脳卒中学会(ISC)参加してきました

ハワイ・ホノルルで開催された国際脳卒中学会(INTERNATIONAL STROKE CONFERENCE 2013/2/6-8)に参加しました。
会場のハワイコンベンションセンター、広くて開放的です。

メイン会場、日本からの参加者も結構いらっしゃいました。全体としては1300くらいの演題があり、日本からも160演題くらい出ていたようでした。

ポスター会場、とても広いです。ポスターはPDFを送るとプリントアウトして現地で受け取り可能です。ポスターはオンラインでも閲覧・コメントができます。

展示ブースではAHAの活動が目立ちました。ハーゲンダッツのアイスを無料で配っていたので頂きました。

国際的な多施設共同研究のプレゼンなども聞くことができ、脳卒中の最前線を確認することができました。

来年は2014/2/12-14 サンディエゴで開催予定だそうです。

2013/01/27

チェコ共和国の嚥下障害スクリーニングテスト

Mandysova P, Skvrnakova j, Ehler E, Cerny M. Development of the Brief Bedside Dysphagia Screening Test in the Czech Republic. Nurs Health Sci 2011;13:388–95.
チェコ共和国の嚥下障害スクリーニングテスト:Brief Bedside Dysphagia Screening Test(BBDT)の有用性を検証した報告です。

BBDTは①歯をくいしばれるか ②舌の筋力 ③顔の筋力 ④肩の筋力 ⑤構音障害 ⑥⑦⑧トロミ水を飲ませて呼吸変化や漏洩、咳がないかどうかといった8つの評価項目からなる評価尺度です。

嚥下評価を必要とされた87人を対象にVEでの異常所見(Prevalence:36%)に対するBBDT異常所見の感度と特異度を求めたところ87%、30%であったとの結果です。

神経疾患に絞ると感度:95%であったが、耳鼻咽喉科疾患に絞ると感度60%に低下みられた為、BBDTは神経疾患にいいのではないかとのことです。

2013/01/17

嚥下内視鏡は脳卒中急性期の肺炎発症予測に使える

Ota K, Saitoh E, Baba M, Sonoda S. The Secretion Severity Rating Scale: A Potentially Useful Tool for Management of Acute Phase Fasting Stroke Patients. JSCVD 2011;20:183–187.
嚥下内視鏡(VE)所見が脳卒中後の誤嚥性肺炎発症予測に使えるとの報告です。

対象は絶食中の急性期脳卒中患者72人、VEにて咽喉頭部の分泌物状況を観察しSecretion Scaleを判定した。

結果ですが、Secretion Scaleが高いグループにおいては、その後有意に肺炎を起こしやすかったです。VEにおける咽喉頭部の分泌物観察が脳卒中急性期における肺炎発症の予測に使える、とのことです。

2013/01/12

脳病変部位と嚥下反射惹起遅延との関連性

脳卒中後嚥下障害患者における、脳病変部位と嚥下反射惹起遅延との関連性に関する日本からの報告です。
脳卒中後嚥下障害患者さんのVF所見をまとめたところ、脳病変部位によって喉頭挙上遅延時間(laryngeal elevation delay time:LEDT) に有意差がみられた。


そして多変量解析の結果、皮質延髄路と基底核病変で有意にLEDTが延長していることが明らかとなった。Pharyngeal delay timeでは有意差がみられなかったため、LEDTはこうした脳病変の影響を鋭敏に反映するパラメーターとして使えそうとのことです。LEDTは「造影剤の食道入口部到達時から、喉頭最大挙上位までの時間」を表し、食塊に対する嚥下反射速度を見ているという点で、非常に良いパラメーターだと思われます。

2012/12/28

最近のブログアクセス統計2012

今年ももう少しで終わりですね。おかげ様でこの一年間、10万件以上のブログアクセスを頂きました、ありがとうございます。最近1ヶ月のブログアクセス統計を眺めていたら、ちょっとおもしろかったので掲せてみます。

国別のページビューです。日本以外にも、アメリカやイスラエル、韓国などから見に来ていただきました、ありがとうございます。

ブラウザ別のページビューです。IEでのアクセスは年々減っています、すでに半分以下ですね。私もIEはまったく使っていません。

ここ1ヶ月のブログアクセスランキングです。インパクトファクターネタ、塩類喪失症候群、嚥下関連が強いです。

今年は週一ペースでのUPを心がけましたが、来年もこれくらいのペースを維持できたらと思っております。やや公衆衛生ネタが増えるかもしれませんが、またお付き合い頂けたら幸いです。来年もよろしくお願いいたします。

磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」

磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...