2014/12/14

早期リハは誤嚥性肺炎患者の死亡率を下げる?

Effect of Early Rehabilitation by Physical Therapists on In-hospital Mortality after Aspiration Pneumonia in the Elderly. Arch Phys Med Rehabil. 2014 Oct 6.
高齢誤嚥性肺炎患者に対する早期リハの死亡率減少効果を検討した論文です。

日本のDPCデータセットから約7万人の高齢誤嚥性肺炎患者を抽出、早期リハ実施群と非リハ実施群の30日以内死亡率を比較しています。

病院ごとのデータのクラスタリングは一般化推定方程式(GEE)を用いて補正し、多重ロジスティック回帰分析をしたところ、早期リハ実施群は非リハ実施群に比べオッズ比で0.71倍死亡率が有意に少なかった。

サブグループ解析の結果では特に重症肺炎患者に有意な結果であった。

さらに未測定の交絡因子等を諸々調節するために操作変数法(Instrumental Variable Analysis)も追加してみたところ、これまた同様に死亡率減少効果が認められたとのことです。

リハの死亡率減少効果に関する論文はあまりないので、こういう報告も重要ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」

磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...