2012/09/22

東大SPH受験記

 2年前にブログにも書いたのですが、以前から臨床研究をもう少し系統的に勉強したいと思っていました。そしてここ1年くらいで医局員が増えたこともあり、東京大学・公共健康医学専攻(東大SPH・公衆衛生大学院)を受験させて頂きました。
 東大SPHについては、とある統計セミナーで知り合った方から教えて頂いたのと、「流れがわかる研究トレーニング」に臨床研究を学ぶ場として紹介があり、興味を持ちました。募集定員は30名(2年コース約20名、1年コース約10名)です。実務経験が足りたので1年コースにて志願しました。英語とマークシートと筆記、1年コース希望者には小論文が追加で課されます。

・試験準備
勉強始めたのは試験の3,4ヶ月前だったと思います。とりあえず過去問を5年分ときました。英語は公衆衛生に関係する英文の読解問題4問です。マークシートは公衆衛生全般についてで、STEP公衆衛生やサブノートなどで勉強しましたが医療統計学と医療情報学の問題は難しく、なかなか勉強しづらかったです。(日本医療情報学会の教科書買いましたがあまり役にたちませんでした。)筆記は10のジャンルから4つ選んで解答するもので、実際どれを選択するか事前に5つくらい決めておくと良いと思います。


・一次試験
100人以上受験していました。やや女性の比率が多かったでしょうか。英語、少し時間が足りませんでした。マークシートは10分くらい時間余りました。筆記は医事法と医療倫理と健康教育と精神保健を選択しましたが、あとで見直していたら医療倫理より公衆衛生調査方法論のほうを選択したほうが良かったと思いました。小論文は「自らの実務経験に基づいて、公衆衛生上の課題と対策について論ぜよ」という課題でした。私はサルコペニア予防対策について記述しました。
合格発表は2次試験の前日夕方に東大に見に行きました。1次試験合格者は36人でした。

・二次試験
二次試験は面接のみで朝7時半くらいに集合でした。(2グループに分かれており、1年コースは午前、2年コースは午後?といった印象でした。)1人づつ、呼び出されて面接室へ。面接室にはSPH担当教員がほぼ全員勢揃いでした。(15人くらいいらっしゃったでしょうか)まず志望動機を聞かれ、結構ハードなコースワークだけど大丈夫か、聞かれました。また嚥下リハのアウトカムについてと基礎研究の経験について聞かれ、あとはひたすら小論文の内容について聞かれました。(サルコペニアの予防についてに、電気刺激のエビデンス、体組成計の信頼性、介護予防事業についてなどなど)最後に、英語の点数が見劣りするけど時間が足りなかったですか?と聞かれました。10分くらいで終了しました。

・合格発表
二次試験の一ヵ月後合格発表があり、東大まで見にいきました。自分の番号見つけてほっとしました。35人が合格(1年コース:13人、2年コース:22人)という結果で、二次試験ではほとんど落とされなかったようでした。発表の翌日、合格通知書が届きました。

 今回の件に関しまして、進学に御理解頂いた上司の方々と家族、受験に際しアドバイス頂いた東大の先生方に感謝致します。臨床研究について系統的に学ぶチャンスを得たこと嬉しく思います。日常臨床におけるリサーチクエスチョンを昇華していきたいと思います。

4 件のコメント:

  1. 合格おめでとうございます。私も選択肢の1つとして考えたことはありますが、今回は別の選択をすることにしました。
    益々のご活躍を期待しています。

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  2. 若林先生 今回はタイミングがあい受験できましたが、私も1,2年後以降は受験困難かと思います。こういうのはめぐり合わせですね。がんばります。

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  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  4. 初めまして。東大SPHについて調べていたらこちらのサイトにたどり着きました。
    私は今年の8月に公共健康医学を受験する予定です。
    研究計画書などは不要ですか?また、受験するにあたりお勧めの参考書などご教示いただけませんでしょうか。

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