Impact of board-certificated physiatrists on rehabilitation outcomes in elderly patients after hip fracture: An observational study using the Japan Rehabilitation Database. Geriatrics & Gerontology International. 26 AUG 2015.
リハ科専門医の関わりが大腿骨近位部骨折リハ患者の機能改善に寄与しているかどうかを検討した論文です。
日本リハデータベースより824人の大腿骨近位部骨折リハ患者(回復期)を抽出、主治医がリハ専門医を有しているかどうかでFIM effectiveness(ADLの改善度合い)を比較しています。
全体の46%の患者の主治医はリハ科専門医を有していた。(整形外科専門医とのダブルライセンスの人も多いと思われます。)
主治医がリハ科専門医であった患者はそうでなかった患者に比べFIM effectivenessが有意に大きく、在院日数も短かった。また、施設ごとのデータのクラスタリングを一般化推定方程式を用いて補正し、傾向スコアの逆数重み付けにてベースライン共変量を調整した結果も同様であった。
リハ科専門医を有する医師が大腿骨近位部骨折リハ患者の主治医として関わることが機能改善、早期退院に寄与していそうだ、とのことです。リハ科専門医はかなり不足しているのが現状、日本のリハ医療の質を向上させるためにも、今後より多くのリハ科専門医が必要ではないかとのことです。
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