2014/08/25

高齢誤嚥性肺炎患者に対する摂食機能療法の有用性

Effect of Dysphagia Rehabilitation on Oral Intake in Elderly Patients with Aspiration Pneumonia. Geriatrics and Gerontology International 2014
誤嚥性肺炎入院患者・約25万人のデータをもとに日本の摂食機能療法のインパクトを検討した報告です。

誤嚥性肺炎患者のデータセットから65歳以上で、もともと経口摂取していたにも関わらず、入院後食べられなくなってしまった約10万人を抽出、そのうち2万人くらいが摂食機能療法を受けていた。平均年齢は85歳くらい、在院死亡率は約15%であった。

退院時に経口摂取自立できなかった人は20%以上おり、一般化推定方程式を用いた多変量解析の結果、摂食機能療法を受けた人たちは、受けなかった人たちに比べ退院時経口摂取自立率がオッズ比で1.3倍であった。(軽傷肺炎に絞ると2.3倍)

摂食機能療法は高齢誤嚥性肺炎患者の経口摂取自立に寄与しているみたいです。

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