2013/04/29

検定力分析フリーソフト:G*Power

Faul F, Erdfelder E, Lang AG, Buchner A. G*Power 3: a flexible statistical power analysis program for the social, behavioral, and biomedical sciences. Behav Res Methods. 2007;3:175-91.
検定力分析フリーソフトG*Powerの紹介論文です。このソフトは前向き研究を行う際のサンプルサイズ決定などに使います。

T検定、χ2検定、分散分析、相関係数、ノンパラメトリック検定など様々な統計手法に対応しており、便利です。effect size calculators と graphic optionsがよくできています。弘前大学・対馬栄輝先生HPに詳しい日本語の解説スライドがあり、これを見ながらであれば使用可能と思います、おすすめです。

2013/04/28

フリー統計ソフト:EZR(Easy R)

Kanda Y. Investigation of the freely available easy-to-use software 'EZR' for medical statistics. Bone Marrow Transplant. 2013;48:452-8. 
 超初心者におすすめの統計ソフトは何かな、と考えていました。統計ソフトには高価なものが多いです。信頼性の高いフリー統計ソフトにはRがありますがSTATAやSASと同じようにコマンド入力ソフトであり、初心者には使いにくい部分もありました。これはSPSSやJMPのような日本語のメニュー型インターフェイスを用いることで、Rでの解析をマウス操作だけで可能としたフリー統計ソフトEZR(Easy R)の紹介論文です。

EZRはさいたま医療センターの神田先生が作成されたソフトです。以下、EZRのページから引用です。

EZRを用いるメリット
1. Rに基づいているので信頼できる。
2. マウス操作だけで解析できるので、すぐに高度な解析方法もマスターできる。
3. 無料で使用できるのでグループで共通のソフトウェアを用いることができる。
4. マウス操作でも統計解析スクリプトが自動的に生成されるので、統計解析の過程を記録したり共有したりすることができる。(統計解析過程に問題がないか、指導者がチェックするなどに役立つ)
5. 解析結果を学会発表スライドや論文原稿に適した形式ですぐに貼り付けることができるような出力が可能である。

 メタアナリシスやサンプルサイズ計算などかなり高度なことまで対応可能ですし、英語の原著論文投稿にも耐えうるソフトです。実際、JMPやSPSS、StatViewあたりの使用経験があれば、ほとんど直感的に使用可能です。中外医学社から「EZRでやさしく学ぶ統計学」という本も出版されていますし、パッケージ化されているので導入も楽だし良いのではないかと思いました。

2013/04/22

東大の公衆衛生大学院(SPH)に進学しました。

 この4月から東京大学大学院 公共健康医学専攻(専門職大学院)通称SPHで勉強することになりました。仕事続けながらなのでなかなか時間がないのですが、とても良い刺激を受けています。

今年は例年に比べ学部から上がってきた人が多いようですが、ユニークな経歴の人も沢山います。SPHのオリエンテーションや歓迎会も終わり、統計学を中心に勉強しています。そして宿題や復習に追われ、ブログの更新ができていません。4月は何かと忙しいですね。時間ができたら更新を再開したいと思います。

磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」

磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...