Mandysova P, Skvrnakova j, Ehler E, Cerny M. Development of the Brief Bedside Dysphagia Screening Test in the Czech Republic. Nurs Health Sci 2011;13:388–95.
チェコ共和国の嚥下障害スクリーニングテスト:Brief Bedside Dysphagia Screening Test(BBDT)の有用性を検証した報告です。
BBDTは①歯をくいしばれるか ②舌の筋力 ③顔の筋力 ④肩の筋力 ⑤構音障害 ⑥⑦⑧トロミ水を飲ませて呼吸変化や漏洩、咳がないかどうかといった8つの評価項目からなる評価尺度です。
嚥下評価を必要とされた87人を対象にVEでの異常所見(Prevalence:36%)に対するBBDT異常所見の感度と特異度を求めたところ87%、30%であったとの結果です。
神経疾患に絞ると感度:95%であったが、耳鼻咽喉科疾患に絞ると感度60%に低下みられた為、BBDTは神経疾患にいいのではないかとのことです。
2013/01/27
2013/01/17
嚥下内視鏡は脳卒中急性期の肺炎発症予測に使える
嚥下内視鏡(VE)所見が脳卒中後の誤嚥性肺炎発症予測に使えるとの報告です。
結果ですが、Secretion Scaleが高いグループにおいては、その後有意に肺炎を起こしやすかったです。VEにおける咽喉頭部の分泌物観察が脳卒中急性期における肺炎発症の予測に使える、とのことです。
2013/01/12
脳病変部位と嚥下反射惹起遅延との関連性
脳卒中後嚥下障害患者における、脳病変部位と嚥下反射惹起遅延との関連性に関する日本からの報告です。
脳卒中後嚥下障害患者さんのVF所見をまとめたところ、脳病変部位によって喉頭挙上遅延時間(laryngeal elevation delay time:LEDT) に有意差がみられた。
そして多変量解析の結果、皮質延髄路と基底核病変で有意にLEDTが延長していることが明らかとなった。Pharyngeal delay timeでは有意差がみられなかったため、LEDTはこうした脳病変の影響を鋭敏に反映するパラメーターとして使えそうとのことです。LEDTは「造影剤の食道入口部到達時から、喉頭最大挙上位までの時間」を表し、食塊に対する嚥下反射速度を見ているという点で、非常に良いパラメーターだと思われます。
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