若い心不全患者さんから「いわゆるMake Loveは心臓に負担がかかるからやめた方が良いか?」と相談されて(もう少し遠回しに聞かれましたが)調べてみました。
なかなか良い文献がなかったのですが古い日本の文献で良いものを見つけました。
上野正彦:性交死(腹上死)の実態.Sexual Medicine 3(1):28-33. 1976.
著者は東京都観察医をされていた方です。行政解剖5559例のデータから突然死のうち性交死は34例(0.6%)程度であったとのこと。内訳は心臓死が20例、脳出血は14例で、相手は79%が婚外性交(愛人など)が多く、場所は旅館(ホテル)が68%と多かったとの報告です。
通常、性交による運動強度は3-4METs程度で、5-6METs以上の運動負荷に耐えられれば性交中の虚血リスクは少ないはずですが、精神的興奮が高まるような場面ではどれくらい心負荷がかかるかわかりません。
心臓が悪い人は(も?)不倫しない方が良いでしょう。患者さんには奥さん以外の人とはやめておいた方が良い、と指導しました。

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