Effects of Ankle-Foot Orthoses on Functional Recovery after Stroke: A Propensity Score Analysis Based on Japan Rehabilitation Database. PLoS One. 2015;10:e0122688.
下肢装具は脳卒中リハ患者においてもよく使用されていますが、訓練の中で下肢装具を使用することによる機能改善効果については、実は明らかなエビデンスがありません。これは脳卒中リハ患者に対する下肢装具療法の機能改善効果を検討した研究です。
日本リハデータベースから下肢麻痺のある1862人のデータをもとに傾向スコア解析を行っています。年齢、性別、下肢麻痺の重症度、元々の障害の有無などなどの情報から装具が処方されるか否かの傾向スコアを推定、このスコアを用いたマッチングと逆数重み付けの手法にてバックグラウンドのバランスをとり、退院時FIMなどを比較しています。
傾向スコアマッチングにて、バックグラウンドのそろった比較可能な装具群と非装具群が作成されています。
マッチング後、退院時FIM、FIM利得、FIM効率は装具群の方が非装具群にくらべ大きかった。
これは逆数重み付けでも同様の結果であった。
下肢装具療法には脳卒中リハ患者の機能改善効果がありそうとのことです。
脳卒中下肢装具療法のようにすでに臨床現場で広く使用されているものに関しては、エビデンスがないからといって今さらRCTをやるには倫理的な問題が大きいです。
大規模データベースと統計学的因果推論の手法を用いれば、RCTの実施困難な問題も扱えるという良い例かと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿