2012/06/15

Water Protocolの安全性、飲水量・QOL改善効果

Dysphagia. 2011 Sep 18. Outcomes of a Pilot Water Protocol Project in a Rehabilitation Setting.
口腔ケアが十分であれば食間の飲水にとろみ剤は不要とするウォータープロトコルの安全性や有用性ついて検討した論文です。
水分誤嚥にてとろみ剤を必要としている嚥下障害患者15人を対象にWater Protocol Algorithmを適応し食間の飲水に関してはトロミなしとしています。
全身状態がおちついていることや口腔汚染が無いことが前提とのこと。

注意事項として口腔ケアをしっかりすることや食事中や内服時の飲水にはトロミをつけることなどが書いてあります。

プロトコルを適応したところ飲水量が有意に増加、嚥下障害QOL尺度であるSWAL-QOLも有意に改善、肺炎などの有害事象は見られなかったとの報告です。ウォータープロトコルは安全に実施可能であり、脱水やQOLの改善に寄与しうるとのことです。

嚥下障害介入研究のアウトカムは肺炎や経口摂取、嚥下障害そのものとすることが多いですが、脱水やQOLをアウトカムとするのもいいですね。

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