水分誤嚥の見られる患者に対しトロミ剤を使用することがありますが、トロミ水にしてしまうとなかなか飲水が進まず、脱水の原因にもなりえます。
その対応策としてFrazier Water Protocol:フレージャー ウォーター プロトコールというものがあるそうです。(Groher&Craryの 嚥下障害の臨床マネジメント参照)これはきれいな水であれば多少誤嚥しても肺炎にならないことに着目し、水分誤嚥のある患者に対しても口腔ケアがしっかりなされていれば、食間(食後30分以後)の飲水にトロミ剤は不要とするやり方です。(本当はもっと細かい決まりがいろいろあるようです。除外基準:意識が一桁で無い、座位保持不可能、重度の嚥下反射遅延、激しいムセがある、アクティブな感染症など。)
まだちゃんとした論文にはなっていないようですが、Frazier Rehabilitation Instituteにおいて入院時トロミ剤を使っていた嚥下障害者234人にこのプロトコールを適応したところ、肺炎の発症率は1%以下であったとのことです。また脱水も2%くらいに抑えられたとのことで、嚥下障害者の脱水予防にも良い方法だと思います。問題は、このプロトコルを適応できるくらいしっかり口腔ケアできるかということと、やはり臨床比較試験などでの結果が欲しいところです。

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