Inpatient rehabilitation specifically designed for geriatric patients: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. BMJ. 2010.
当院リハ科では廃用患者も多く入院されているのですが、御高齢でいろいろな合併症がある方だと脆弱化(frailty)などの問題もあり、自宅退院後どこまで機能維持できているかについて疑問がありました。
これはBMJに掲載されたメタアナリシスで、高齢入院患者におけるリハの機能予後・生命予後に対する長期効果を明らかにした論文です。
全身疾患による入院後、廃用にてリハをうけたGeneral geriatric rehabilitation群(廃用群)の論文8つと、骨折により入院後リハをうけたOrthopaedic geriatric rehabilitation群(骨折群)の論文7つが選ばれています。年齢は大体65歳以上といったところでしょうか。
機能予後に関する結果です。入院リハ後、自宅退院されてから3-12週経過観察したところ、骨折群は機能維持できていたのに対し、廃用群は機能維持できていませんでした。
生命予後に対しては3-12週フォローしたところ、骨折群では入院リハを受けたほうが有意に生命予後が良かったのに対し、廃用群では入院リハが生命予後に寄与していないことがわかりました。
詳細に関しては原著に帰る必要がありますが、合併症や原疾患のある高齢廃用患者では退院後また具合悪くなったときに機能が維持できにくいし、リハが生命予後に寄与しにくいということではないかと思います。
障害程度や退院後のサポート体勢にもよるかと思いますので、日本でならもう少し良い結果が出るかもしれませんし、もちろん機能維持できている廃用リハ症例がいることも確かです。いずれにせよ、高齢廃用患者に対する入院リハに際しては自宅退院後機能維持できるかどうかの見極めが必要かと考えられました。そして、そのあたりの見極めこそリハ医の出番かと!
2011/05/30
第11回日本抗加齢医学会総会体験記
2011/5/27-29、京都で第11回日本抗加齢医学会総会が開催されました。
最近、学会員が7000人を超え、専門医と指導士も増えているとのことでした。ランチョンセミナーの券も午前中の早い時間になくなっていたようでした。
学会後は焼き鳥屋さんの屋台等が出ており、皆さん楽しまれていました。
懇親会にはクラシック演奏者や芸妓さんが来て、華やかな感じに。
お茶会等も行われていました。
幅広い分野のシンポジウムが行われており、今回は栄養と運動のセッションをメインに知識をUPTODATEしました。抗加齢医学栄養運動療法ガイドラインを作ろうというワークショップが行われ本気の討論が行われていました。あと吉川理事長のアグロメディカル構想には驚きました。
1st International Conference on Anti-Aging Medicineも併催され、盛んに英語でディスカッションがなされていました。市民公開講座では食とアンチエイジングがテーマに取り上げられていました。
お土産に京菓子を買って帰りました。第12回日本抗加齢医学会総会は2012/6/22-24パシフィコ横浜で開催予定とのことでした。
2011/05/25
DASH食のメタボリックシンドローム予防効果
Beneficial effects of a Dietary Approaches to Stop Hypertension eating plan on features of the metabolic syndrome.Diabetes Care. 2005 Dec;28(12):2823-31.
これはDASH食にメタボリックシンドローム予防効果があるかを検討したRCT論文です。DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食はもともと高血圧予防のためにアメリカで開発された食事で、野菜・果物、低脂肪乳製品、全粒穀類、魚、鶏肉、ナッツの摂取を増やし、脂肪、砂糖、赤身の肉を減らすのが特徴です。この研究では、コントロール群とDASH群、減量食群(DASH食と同カロリー)の3群にわけ、6ヶ月フォローし体重、腹囲、HDL、TG、血圧、血糖の改善をみています。
結論ですが、減量食群ではHDL、拡張期血圧、血糖値に有意な改善がみられなかったのに対し、DASH群では全てのパラメーターが有意に改善したとの結果です。DASH食には塩分制限なしに血圧をさげる効果がありますが、メタボリックシンドロームを予防する効果もありそうです。
これはDASH食にメタボリックシンドローム予防効果があるかを検討したRCT論文です。DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食はもともと高血圧予防のためにアメリカで開発された食事で、野菜・果物、低脂肪乳製品、全粒穀類、魚、鶏肉、ナッツの摂取を増やし、脂肪、砂糖、赤身の肉を減らすのが特徴です。この研究では、コントロール群とDASH群、減量食群(DASH食と同カロリー)の3群にわけ、6ヶ月フォローし体重、腹囲、HDL、TG、血圧、血糖の改善をみています。
結論ですが、減量食群ではHDL、拡張期血圧、血糖値に有意な改善がみられなかったのに対し、DASH群では全てのパラメーターが有意に改善したとの結果です。DASH食には塩分制限なしに血圧をさげる効果がありますが、メタボリックシンドロームを予防する効果もありそうです。
2011/05/23
地中海料理のメタボリックシンドロームに対する効果 メタアナリシス
The effect of Mediterranean diet on metabolic syndrome and its components: a meta-analysis of 50 studies and 534,906 individuals. J Am Coll Cardiol. 2011 Mar 15;57(11):1299-313.
健康に良いと言われる食事はいろいろありますが、これは地中海料理がメタボに良いかどうかを検討したメタアナリシスです。
50もの論文から534,906人ものデータを組み入れて検討しています。
フォレストプロットの結果を見ると、Clinical trialにしぼれば有意な体重減少効果あり。
その他、combined effectをみてみるとウェストをスリムにし、HDLをあげ、TGをさげ、血圧をさげ、血糖値を下げる効果があるとの結果です。地中海料理はメタボに良さそうです。もちろん食べ過ぎては元も子もないと思いますが。
2011/05/22
骨粗鬆症に対するイソフラボンの効果 メタアナリシス
Soy isoflavone intake increases bone mineral density in the spine of menopausal women: meta-analysis of randomized controlled trials. Clin Nutr. 2008
大豆イソフラボンには女性ホルモンと類似した作用があるそうです。この研究はイソフラボンが閉経後骨粗鬆症予防に有効かどうかを検討したメタアナリシスです。更年期女性の椎体骨密度をみた研究を10集めてメタ解析しています。
フォレストプロットをみてみるとイソフラボン摂取群はコントロール群に比べ有意に骨密度が維持できたとの結論です。
ファンネルプロットを見てみると出版バイアスなしとの結果。
閉経後骨粗鬆症予防を目的とした場合、イソフラボン90mg/日以上、6ヶ月以上の摂取が必要であろうということでした。イソフラボンには骨粗鬆症予防効果がありそうです。
大豆イソフラボンには女性ホルモンと類似した作用があるそうです。この研究はイソフラボンが閉経後骨粗鬆症予防に有効かどうかを検討したメタアナリシスです。更年期女性の椎体骨密度をみた研究を10集めてメタ解析しています。
フォレストプロットをみてみるとイソフラボン摂取群はコントロール群に比べ有意に骨密度が維持できたとの結論です。
ファンネルプロットを見てみると出版バイアスなしとの結果。
閉経後骨粗鬆症予防を目的とした場合、イソフラボン90mg/日以上、6ヶ月以上の摂取が必要であろうということでした。イソフラボンには骨粗鬆症予防効果がありそうです。
2011/05/21
献血に癌予防効果?
Decreased Cancer Risk After Iron Reduction in Patients With Peripheral Arterial Disease: Results From a Randomized Trial. J Natl Cancer Inst 2008. 瀉血ががん予防に有効という、かなり衝撃的なRCT論文です。末梢血管疾患患者(1200人)を瀉血群と非瀉血群にわけ6年フォローしました。COX比例ハザードモデル(Intention-to treat)で解析しています。
結果ですが瀉血群で有意に癌関連死亡率が低かった、との結果です。鉄が活性酸素を誘起しDNAを障害するためではないかとのこと。血の気の多い人は献血したほうが良い?
2011/05/18
ビタミンDは多すぎてもいけない
Plasma vitamin D and mortality in older men: a community-based prospective cohort study.Am J Clin Nutr. 2010
ビタミンDには様々なアンチエイジング効果が報告されており、まさにアンチエイジングビタミン、といったところですがビタミンDの血中濃度が高すぎてもいけないとの報告もなされています。
この論文では1194人の男性を12年フォロー、血中ビタミンD濃度と死亡率の関連性を検討しています。フォロー中に半数が死亡。結果ですが、血中濃度が高すぎても(>98 nmol/L)低すぎても(<46 nmol/L)死亡率があがるというU-Shape現象がみられたとのこと。ちなみに癌だけにしぼった場合、高すぎると2.64倍、低すぎると2.2倍死亡率が上昇したとの結果です。何事もバランスが大切です。
ビタミンDには様々なアンチエイジング効果が報告されており、まさにアンチエイジングビタミン、といったところですがビタミンDの血中濃度が高すぎてもいけないとの報告もなされています。
この論文では1194人の男性を12年フォロー、血中ビタミンD濃度と死亡率の関連性を検討しています。フォロー中に半数が死亡。結果ですが、血中濃度が高すぎても(>98 nmol/L)低すぎても(<46 nmol/L)死亡率があがるというU-Shape現象がみられたとのこと。ちなみに癌だけにしぼった場合、高すぎると2.64倍、低すぎると2.2倍死亡率が上昇したとの結果です。何事もバランスが大切です。
登録:
投稿 (Atom)
磁気刺激を応援するクラウドファンディング「脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい」
磁気刺激療法を応援するクラウドファンディング「 脳卒中の後遺症に悩まれている方々を磁気刺激療法で救いたい 」がREADYFORにて行われています。 https://readyfor.jp/projects/hosp_mie-rehabil 経頭蓋磁気刺激療法は脳卒中治療ガイドライ...


